Art Education
Tokyo University
of the Arts

最新情報

美術教育研究室について

美術教育研究室では、美術の教育的意義や美的人間形成について実技制作と理論研究から多角的に研究に取り組んでいます。

実技制作では、美術領域の様々な分野に視野を広げ、表現者として各自の専門的な能力を高めることを目指しています。同時に、表現の根源にある思想や人間形成における美術の本質的意義などについて探究し、制作の中で得られた知見を理論的に深める研究を行っています。

制作においては諸分野を横断的に見通す広い視野を持ち、理論研究においても、制作論や教育論はもとより、美術解剖学や図学・色彩学などの芸術基礎学、あるいは医療や福祉など人間が生きることに関わる諸学問とも連携して、これからの美術教育を創り出していくことを目指しています。

美術教育研究室は1963(昭和38)年に大学院の独立講座として設立されて以来、有為な存在を多数輩出し、修了生は大学をはじめとした教育関係、美術館、作家活動など様々な分野で活躍しています。

※美術教育は、大学院美術研究科芸術学専攻の研究分野(修士課程)・研究領域(博士課程)です。

修士課程について

必修科目として「美術教育論」「構成論及び演習」「素材論及び演習」「実技」「課題研究」があります。また、選択必修科目として「美術教育ゼミ」があります。その他、選択科目を履修する必要があります。

博士課程について

博士課程では、修士課程で行った研究をもとに、実技制作と理論研究を深めます。

上野キャンパス実習室

上野の杜の美術館や博物館等に隣接し、かつ最先端のアートに触れられる都心の立地を生かして、平面・立体・インスタレーションはじめ様々な表現領域を深く探求することができる環境です。

取手キャンパス実習室

都会の喧騒を離れ、豊かな自然に囲まれた開放感のある制作空間でじっくりと自身の制作・研究に打ち込める環境です。

受験案内

修士課程修了生インタビュー

修士課程 修了生  炭屋ももさんインタビュー

  1. なぜ美術教育研究室を志望したのですか。
    学部4年の時に大地の芸術祭に足を運んだ際に、過疎化の進む地域がアートによって活性化していたことで地方のアートプロジェクトに興味を持ちました。そして令和2年に水害で被災した「くま川鉄道」の沿線で芸術祭を開きたいと考えるようになりました。しかし学部での学びだけでは卒業後、具体的にどう活動してよいかわからなかったため進学を決めました。アートと地域のつながりを形にする上で言語化することの大切さや必要性を感じていましたが、私は考えを言語化することが特に苦手なので、理論研究を通して言葉で伝える力を身につけたいと思いました。また、作品制作も続けたかったため、実技制作と理論研究をどちらもできる美術教育研究室に魅力を感じました。

  2. 藝大の学びで印象に残っていることは何ですか?
    学生生活の中では、先生からのご紹介で無人駅の芸術祭のショートインターンに参加したり、徳島県でのアクションツーリズム参加や台湾研修、ワークショップのアシスタントとしての活動などをしました。学部時代はコロナ禍での制限が多かったため、実際に現地に赴き、人と関われたことで多くの学びを得られました。実技制作では、実習室での制作だけでなく共通工房の石彫工房や塗装工房、木工室や工芸科の陶芸の工房も使用させていただいたため表現の幅を広げることができました。美術教育研究室は学生、先生ともに多様な専攻の人が集まるため、様々な角度からお話ししたりアドバイスをもらえました。普段の悩み相談から重量のある作品の設置まで、2年間の学生生活の様々な場面で助けていただいたことがとても印象に残っています。人数の少ない研究室だからこそサポートが手厚く感じました。修士作品制作と修士論文執筆を同時に進行させなければいけないことは本当に大変でしたが、充実した学びを得られる環境でした。

  3. 修了後の進路について
    大学院に入って自分の作品に対する考え方や、理論研究のテーマが明確になりました。それはたくさんの人と関わり、自分の考えを言葉にする機会が増えたからだと思います。
    芸術祭インターンの中で出会ったアーティストの方から「本当に芸術祭を開きたいならまずは地域に入ることから」と言われ、くま川鉄道の終点の地である熊本県の湯前町にて「地域おこし協力隊」として働くことを決めました。協力隊の活動の中で、大学での経験を参考にしながらアートワークショップを計画しています。今までは論文を書く中でアートを用いた町づくりを考えてきましたが、これからは研究を活かして自分が主体となって実際に活動する中でアートの力を考えていきます。そして、町づくりだけでなくこれからも自分の作品をつくり続け、世界的お風呂アーティストを目指し地方から発信していきます。人と人との繋がりを大切にしながらこれからの活動をおこなっていきたいです。

近年の修了生の進路先

(※修士課程・博士課程の修了生を一括記載)

  • 学校法人女子美術大学
  • 学校法人多摩美術大学
  • 学校法人玉川大学
  • 学校法人帝京平成大学
  • 国立大学法人横浜国立大学
  • 株式会社新建築社
  • Visions Palette
  • ワンダーファイ株式会社
  • 愛媛県美術館

その他、美術作家として多数活躍しています。

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お問合せ

お問合わせフォームに内容をご記入ください。後日、研究室よりご連絡させていただきます。

◆募集要項公開後(7月頃)より受験面談を受け付けます。
受験面談は下記リンクからお申し込みください。

>>美術教育研究室 受験面談申し込みフォーム

入試説明会動画の閲覧をご希望の場合は下記リンクよりお申し込みください。

>>美術教育研究室 入試説明会動画 閲覧申し込みフォーム

その他お問い合わせは大学のホームページよりお願いいたします。
>>詳細(東京藝術大学Website) 

交通案内

上野キャンパス

〒110-8714 東京都台東区上野公園12-8
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取手キャンパス

〒302-0001 茨城県取手市小文間5000番地
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